被災地からのメッセージ

 仙台で「小さなプロジェクト」を行っているNさんが図書館に
訪ねてきてくれた。


 彼女の口から被災地の現状を聞いて、自分の認識の甘さに愕然としてしまった。
彼女のご自宅は一本の道路のおかげで、津波から助かったとのこと。
津波が引いたあと、自宅を出て道路の向こう側に広がった光景を見た瞬間の
彼女の心情を語ってもらった時は、被災された方たちの受けた大きな痛みと恐ろしさ、
そして自分が今ここで生きているということのありがたさで胸が詰まってしまった。


 市民に東北被災地への興味を持ってもらい、ボランティア活動や
観光に出かけるきっかけになって欲しいと願いを込めて行った
東北復興応援コーナーは、偶然にもNさん来館の朝、地元紙に取り上げられ、
Nさんから被災地の方たちへ、私たちの想いが届けられることになった。
被災地から遠く離れていても、「知ろうとする気持ち」「学ぼうとする気持ち」
を忘れずにいたいと思う。


 入院していた父も退院し、気持ちにも俄然余裕がでてきたところで、
「図書館の力」を少しでも多くの人に届けられるよう、被災地の方の分も
あわせてがんばろっ♪