猫の涙目

 帰宅したら、うちのにゃんこの左目から涙が溢れていた。
ティッシュで拭いても拭いても泉のように流れ落ちる・・・
う〜ん、悲しくて泣いてるわけじゃあ、なさそうだし、痛そうでもないけど、
どうしようかと考えてたら、ちょうど歯医者に行ってた主人が、ほっぺを
押さえながら帰宅した。


麻酔が効かなくて、どれだけ痛かったかを訴えているのにも、耳を貸さず、
愛猫の状態を訴え(これって老夫婦がチグハグな会話をしているのと一緒か?)
「自分で運転して行けよ〜」と愚痴る夫を運転席に押し込み、
愛猫といっしょにペットクリニックへ。


結局、結膜炎だということで目薬をもらい帰宅した。
次の日には左目の涙も止まり、ほっと一息。
猫も現金なもので、涙目の時はおとなしく目薬をさされてたのが
具合がよくなると抵抗するわするわ、冷蔵庫から目薬を出しただけで
逃げるわ、無理に抱っこした私のスラックスは猫の爪でささくれだつわで、
もうたいへん・・・


歯の痛みが癒え、冷ややかな目でそれを見ていた夫は、
「僕の歯医者代の6倍もする目薬をさすのもたいへんだねぇ。」
と、全く私の胸に刺さらない嫌味?をつぶやいていた。



当のにゃんこもそんなつぶやきには目を隠し、ゆっくりおやすみ。
子どもに相手にされなくなったら、ペットに愛情を注ぐっていう気持ち、
ちょっとわかるかも・・・